5月, 2017年
虫歯になりやすいのですが、歯を磨く以外で予防法はないですか? [2017年05月01日]
大田区池上西馬込駅最寄りの歯医者さん、ヨシダ歯科です。
今回のテーマは「歯を磨く以外の虫歯の予防方法」です。
虫歯にはなりやすい人となりにくい人がいて、それは唾液の質の違いなどが理由として挙げられます。
最も、虫歯になりにくい人も歯磨きを疎かにしていては、たちまち虫歯になってしまうでしょう。
また、虫歯になりやすい人は歯磨きだけでは予防は不充分です。
そこで、ここでは歯磨き以外の虫歯の予防方法を説明していきます。
1. デンタルフロスを使用する
正確には歯磨きに含まれますが、多くの人が歯磨き時にブラッシングだけですませています。
さて、ブラッシングだけの場合はお口のプラークの除去率は6割程度であり、
実に4割ものプラークが依然お口の中に残っているのです。
その点、デンタルフロスを使用すればプラークの除去率はさらに2割高まり、
ブラッシングと合わせて8割のプラーク除去率が実現します。
このため歯磨き時には歯ブラシだけでなく、デンタルフロスも使用するようにしましょう。
2. 間食のタイミングに注意する
人間は食事をするとお口の中が酸性に傾き、この時が最も虫歯ができやすい環境になります。
ここで問題になってくるのが間食のタイミングです。
例えば昼食を食べたとすると、その時点でお口の中は酸性に傾きます。
そして食事を終えた後は徐々に中性に戻ってくるわけですが、
中性に戻った頃に間食すれば再びお口の中は酸性になってしまうため、酸性の時間が長くなってしまいます。
それを防ぐためには、間食はできるだけ食事の後すぐのタイミングで考えてください。
3. キシリトールを摂取する
キシリトールが虫歯予防に効果的なことは以前テレビや雑誌でも話題になりました。
これは、キシリトールによって細菌が酸を生産する能力を弱めるからです。
つまり、お口の中を虫歯になりにくい環境にできるのです。
このためキシリトールは積極的に摂取するといいのですが、一つだけ注意点があります。
それは、摂取する際はその食品のキシリトール配合率に注目することです。
最低でも50%以上のものを選ばないと、逆に糖分によって虫歯を招いてしまいます。
4. 定期検診を受ける
歯科医院の定期検診ではお口のクリーニングを行い、虫歯の要因となるプラークや歯石を除去できます。
また、お口の中をチェックするので初期段階の虫歯も発見できるメリットがあるのです。
さらに正しい歯磨き方法を指導してもらえるため、毎日の歯磨きの精度を高めることもできます。
ちなみに、定期検診は虫歯予防だけでなく歯周病予防にも効果的です。
定期検診を受ける目安としては三ヶ月に一度が理想ですが、
それが無理なら半年に一度、どんなに長くても一年に一度は定期検診を受けてください。
5. 矯正治療の検討
矯正治療は費用が高額なため、絶対にやるべきとまでは強くおすすめできません。
しかし、矯正治療によって虫歯になりにくくなることがあるのも事実です。
と言うのも、歯並びが悪ければそれだけ虫歯になるリスクが高くなるからです。
歯並びが悪いことで歯磨きしにくい箇所ができますし、
状態によっては歯科医ですら虫歯を見逃してしまう可能性もなくはないでしょう。
矯正治療で歯並びを改善することは、単に審美性を高めるだけでなく虫歯になるリスクを減少させるのです。
6. 生活習慣を改善する
虫歯は虫歯菌という細菌に感染することで引き起こされますが、
人間が細菌に感染するかどうかはその人の身体の免疫力が大きく関係してきます。
つまり虫歯も風邪と同じで、身体の免疫力が高ければ虫歯菌に侵されにくいのです。
このため、生活習慣を見直して免疫力を高める工夫をしてください。
例えば疲労やストレス…これらは社会人なら誰もが抱える問題ですが、
あまり蓄積させてしまうと免疫力が低下し、風邪だけでなく虫歯も引き起こしやすくなってしまうのです。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、歯を磨く以外の虫歯の予防方法についてまとめます。
- デンタルフロスを使用する :ブラッシングと合わせることでプラークの除去率が8割まで高まる
- 間食のタイミングを考える :食事すると口内が酸性に傾くため、間食は食後すぐのタイミングが理想
- キシリトールを摂取する :口内を虫歯になりにくい環境にできる。配合率50%以上のものを選ぶこと
- 定期検診を受ける :クリーニングなどによってお口の中を綺麗にでき、初期段階の虫歯も発見できる
- 矯正治療の検討 :歯並びが悪いと歯磨きしづらいため、虫歯になるリスクが他の人より高い
- 生活習慣を改善する :身体の免疫力低下は体調不良だけでなく、虫歯菌に感染するリスクも高める
これら6つのことから、歯を磨く以外の虫歯の予防方法が分かります。
予防方法をズラリと挙げましたが、正直これらを全て実践するのは難しいでしょう。
そこで、これらの中でも特におすすめの予防方法をチョイスすると、
それは歯科医院の定期検診とデンタルフロスです。
デンタルフロスを使用しつつ定期検診を受けていれば、高い確率で虫歯を予防できます。