咬み合わせを改善する矯正治療
咬み合わせに問題を抱えている方へ
矯正治療は専門医でするべき?
矯正治療となると、矯正専門歯科を想像される方が多いでしょう。
一方、総合的な治療が必要な咬み合わせにおいて矯正治療は「良い咬み合わせ」を実現するための手段の一つです。つまり、歯周治療や補綴治療と矯正治療を組み合わせて治療しなければならないことになります。
したがって、矯正治療専門医では専門外の治療が対応されないため、本来解決するべき問題が残存してしまう可能性があります。
矯正治療後に咬み合わせにお困りになられた人、歯が次々と壊れてしまっている方は、審美改善はされたけれど、咬み合わせは改善されなかった人ということになります。
良い咬み合わせを実現するためには、すべての治療を包括的に実施できる歯科医院(ここでは総合歯科医と呼びます。)を選択する必要があるでしょう。
矯正専門医と総合歯科医の違い
矯正専門医の場合は、審美的な問題解決に主眼が置かれています。
「どう綺麗に歯を並べるか」ということが検査の目的です。
一方、総合歯科医では、患者さん個々人の骨格に最適で機能障害のない咬み合わせを再構成した上で審美的な改善も目指します。
そのため、検査も矯正専門歯科に比べて詳細になります。 キレイな歯並びが正しい咬み合わせではありません。 歯が綺麗に並ぶことが反対に正しい咬み合わせを阻害する可能性があるということを知っていただけたらと思います。
総合歯科医が行う矯正治療の特徴
そもそも咬み合わせの治療は3つに大別されます。
・矯正治療
・補綴治療
・矯正治療+補綴治療の組み合わせ
患者さんの口腔内を検査した上で、その状態に応じた治療を選択していきます。
次に、特徴をもう少し深堀りします。
できるだけ非抜歯で治療する
非抜歯の意味は、できるだけ小臼歯を抜歯しないということです。
非抜歯での治療を目標としますが、どうしても抜かなければならない歯は抜歯することもあります。
どうして小臼歯を抜歯するべきはないかは、下記ページで解説していますのでご覧ください。
非外科処置
できるかぎり外科処置を回避した治療を行います。 外科処置とは顎の骨を切ることなどを指します。
非顎外装置を使用しない
チンキャップなどの非顎外装置は、顎関節症の原因となるという指摘があるため使用しません。
顎機能や咬み合わせを考慮した診査診断
治療の最終ゴールが顎機能を含めた咬み合わせの改善です。
そのため、術前では詳細な検査を行う必要があります。検査の詳細については下記のページでご紹介していますので、お読みください。
総合歯科医が行う矯正治療の特徴
できるだけ非抜歯で治療する
MEAWはマルチループやゴムメタルといった装置を使用した歯を動かしていく矯正装置です。
ワイヤーの形が特徴的な形に折れ曲がっており、歯に力がかかりやすく、矯正治療の効果を高めます。
当院が採用しているシークエンシャル咬合では、理想的な咬み合わせを実現することを目的としています。その目的を達成するために最適な装置であるのがMEAWです。
MEAWは開咬(オープンバイト)が得意
MEAWが得意とする不正咬合はオープンバイト(開咬)です。
一般的には改善することが大変と言われていオープンバイトを非抜歯で改善するケースも多くあります。
顎変形症の手術を回避できる可能性がある
MEAWを用いた矯正治療では、顎変形症と診断されて手術が必要と言われた方でも、手術をせずに改善できる可能性があります。顎変形症と診断されても諦めずに、当院のセカンドオピニオンをご活用ください。ご予約はお電話にて承っております。
非外科処置
・顎位(顎の位置)を変更する
・咬合平面(噛む面)を変更する
・第一大臼歯の位置を変更する
・犬歯の抜歯は基本的にはしない
・上顎の7番を抜歯することがある
このように、一般的な矯正治療では行わないことをシークエンシャル咬合の概念では行います。こういった矯正治療の概念を佐藤矯正(CMS-Ortho )と言います。
開咬(オープンバイト)の症例
術前の状態
矯正治療終了時の状態
治療概要
患者さんの状態 | 開咬(オープンバイト) |
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治療内容 | MEAWを用いた矯正治療(非抜歯) |
治療期間 | 1年 |
治療費用 | 1,210,000円(税込) ※矯正治療費のみです。 |
治療のリスク | 食片が取りにくい 見た目があまりよくない |