ホーム > Blog

Blog

ドラッグストアで売っているホワイトニング歯磨き粉と歯科医院で行うホワイトニングの違いは? [2018年12月15日]

大田区池上西馬込駅最寄りの歯医者さん、ヨシダ歯科です。
今回のテーマは「ホワイトニング」です。ホワイトニングは歯を白くする治療で、審美歯科に対応した歯科医院で受けられる治療です。

しかし、もっと身近にホワイトニングの名前を目にする機会があり、それはドラッグストアで販売されているホワイトニング歯磨き粉です。このホワイトニング歯磨き粉と歯科治療としてのホワイトニングには、どのような違いがあるのでしょうか。

それぞれのホワイトニングは別物

結論から言うと、ホワイトニング歯磨き粉と歯科治療のホワイトニングは全くの別物です。と言うのも、使用されている成分や効果そのものが全く違うためで、分かりやすくそれぞれを比較してみます。

ホワイトニング歯磨き粉

ホワイトニング歯磨き粉は、歯の表面の汚れや着色を落とすことを目的としたもので、研磨剤(清掃剤と表記されていることもある)が成分として含まれているものが多いです。歯を白くする仕組みとしては、研磨剤から想像できるとおり削って汚れや着色を落とします。

もちろんガリガリと歯が削られる心配はないものの、必要以上に磨くと歯を傷つける恐れがありますし、何より綺麗にできるのは歯の表面のみのため、変色した象牙質を白くする効果はありません。ホワイトニングと名付けられているものの、イメージとしては「歯の表面のクリーニング」です。

歯科治療のホワイトニング

変色した象牙質を白くできるため、みなさんが想像するとおりのホワイトニングはこちらです。最も、実際には象牙質を白くしているわけではなく、白く見せているというのがホワイトニングの仕組みです。歯の表面にはエナメル質がありますが、これは無色透明なため、変色した象牙質がそのまま見えてしまいます。

このため、ホワイトニング剤に含まれる過酸化尿素によってエナメル質を構造変化させ、無色透明からマスキング効果をもたらす曇りガラスにするのです。そうすることで変色した象牙質が見えなくなり、歯が白くなって見えるのがホワイトニングの仕組みです。

…まとめると、ホワイトニング歯磨き粉は歯の表面の汚れや着色のみの対応であり、一方歯科治療のホワイトニングは歯そのもの…つまり象牙質の変色に対応できます。このように効果が全く異なることから、それぞれのホワイトニングは全くの別物と考えて良いでしょう。

どちらのホワイトニングがおすすめか

どちらのホワイトニングがおすすめかで考えると、それは患者さんの目的次第です。歯の黄ばみなど、変色した象牙質を白くしたいなら歯科治療のホワイトニングですし、コーヒーなどによる歯の表面の着色が気になるのであれば、ホワイトニング歯磨き粉で対応できるでしょう。

最も、歯の表面の着色を落とすのであれば、ホワイトニング歯磨き粉よりも歯科医院で行う歯のクリーニングを受けた方が良いと思います。歯のクリーニングならプラークも除去できますし、何より歯を傷つける心配がないからです。

ホワイトニングの種類

歯科治療のホワイトニングには3つの種類があります。最も、使用する薬剤や歯が白くなる構造自体は同じですが、ホワイトニングする時の環境や効果において、それぞれ若干の違いがあります。

オフィスホワイトニング

みなさんが連想するホワイトニングは、おそらくオフィスホワイトニングだと思います。オフィスホワイトニングは歯科医院で行うため、当然歯科医によって治療が行われます。このため高濃度の薬剤を使用できますから、効果が出るのが早い…つまり早く歯を白くできます。ただしその分後戻りも早く、特徴を一言で表現するなら「効果が出るのが早いが後戻りするのも早い」です。

ホームホワイトニング

ホームという名前から連想できるとおり、自宅で行うホワイトニングです。歯科医院で薬剤と専用のマウスピースを受け取り、それを使って自宅でホワイトニングする流れです。自分で薬剤を使用する点から安全性が考慮されており、そのため薬剤の濃度は薄めになっています。このため効果が出るのは遅いものの、しっかりと薬剤が浸透するので白さが長続きします。

デュアルホワイトニング

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用したホワイトニングです。オフィスホワイトニングの効果によって早く歯を白くできますし、ホームホワイトニングの効果によって白さが長続きします。効果の点では最も優れたホワイトニングですが、一方で費用が高いのが欠点です。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、ホワイトニングについてまとめます。

1. それぞれのホワイトニングは別物 :市販のホワイトニング歯磨き粉と歯科治療のホワイトニングは別物
2. どちらのホワイトニングがおすすめか :変色した象牙質を白くしたいなら歯科治療のホワイトニング
3. ホワイトニングの種類 :歯科治療のホワイトニングには、オフィスホワイトニングなど3つの種類がある

これら3つのことから、ホワイトニングについて分かります。まとめると、市販のホワイトニング歯磨き粉と歯科治療のホワイトニングは全くの別物であり、使用されている成分、得られる効果、全てにおいて全く違います。

市販のホワイトニング歯磨き粉は歯の表面の着色や汚れのみに対応しており、ホワイトニングというよりは歯の表面のクリーニングとイメージした方が分かりやすいでしょう。一方、歯科治療のホワイトニングは変色した象牙質を白くできます。

歯周病になると歯が長く見えると聞きましたが、それはなぜですか? [2018年11月15日]

大田区池上西馬込駅最寄りの歯医者さん、ヨシダ歯科です。
今回のテーマは「歯周病になると歯が長く見える理由」です。
歯周病は自覚症状が少なく、そのため「静かなる病気」とも言われています。

ただし自覚症状が全くないわけではなく、例えば歯周病の自覚症状として「歯が長く見える」があります。最も、これはあくまで歯が長く見えるのであって、実際に歯が伸びたわけではありません。ではなぜ歯周病になると歯が長く見えるのか?…今回はそれについて説明していきます。

歯肉退縮

歯周病になると歯が長く見えるのは、歯周病の進行によって歯肉退縮が起こるからです。本来歯は歯肉に埋まっており、実際には歯肉の中にも歯の一部が存在します。しかし歯肉退縮が起これば歯肉が下がるため、歯肉に隠されていた歯の一部が露出します。

例えるなら、長袖の服を着ている人が袖をまくることで手首が見えるのと同じです。服の袖のせいで本来手しか見えないのが、袖をまくることで手首が露出する…これと同じ流れです。歯肉が下がることで歯の根…つまり歯根が露出してしまい、その分だけ歯が長くなったように見えるのです。

歯肉退縮が起こる理由

歯周病になると歯肉が炎症を起こしますが、その炎症はやがて歯槽骨にまで起こるようになります。そうすると、歯周病菌の出す酵素が歯槽骨を溶かしてしまい、歯槽骨が溶かされることでそれを覆っていた歯肉まで退縮してしまうのです。

さらに歯周ポケットの中で炎症が繰り返されると、歯肉に含まれるコラーゲンが減少していきます。コラーゲンは健康な肌を保つ上で重要ですが、それは歯肉にも言える問題であり、コラーゲンの減少は歯肉の高さを徐々に下げてしまう原因になるのです。

歯肉退縮によって起こる問題

歯肉退縮によって起こる問題は知覚過敏です。本来歯は刺激に対して非常に敏感で、触れることはもちろん、熱さや冷たさなどの温度ですら刺激となってしまいます。しかし普段そのような刺激はなく、それは歯の表面のエナメル質によって歯が保護されているからです。

歯肉退縮が起こると歯根が露出しますが、この歯根にはエナメル質がありません。このため露出した歯根は刺激に対して敏感な状態であり、少しの刺激で痛みやしみを感じてしまいます。つまり歯肉退縮が起こると歯根によって痛みやしみを感じるようになり、いわゆる知覚過敏が起こるのです。

歯肉の再生治療

歯肉は自然に再生しないため、歯肉退縮によって下がって歯肉は元にもどりません。元に戻すためにはそのための治療を行う必要があり、それが歯肉の再生治療です。正確には結合組織移植術と呼ばれる方法で、簡単に言えば歯肉の移植です。

主に上顎の奥歯の内側から歯肉を採取して、歯肉退縮が起こった部分に移植するのです。要するに充分に歯肉がある部分から、歯肉が不足している部分に歯肉を移植する方法であり、その治療方法から想像できるとおり治療において手術を行います。

歯周病の進行度

歯肉退縮が起こるということは、少なくとも歯槽骨が溶かされるほど歯周病が進行していることになります。このため、歯が長く見えた時にはすぐ歯科医院に行きましょう。加齢などの原因で歯肉退縮が起こることもありますが、それは診察してみなければ分かりません。

歯周病の可能性があり、なおかつその歯周病が進行している可能性があるわけですから、歯が長く見える自覚症状があった時には必ず歯科医院に行かなければなりません。仮に歯周病が原因だった場合、放置してしまうとさらに歯槽骨が溶かされて歯が抜け落ちてしまいます。

歯肉退縮のその他の原因

歯肉退縮の原因は歯周病だけではありません。次のことが原因で歯肉退縮が起こることもあります。

歯肉を切開した手術の後

歯周病治療などで歯肉を切開する手術を行った場合、術後に歯肉退縮が起こることがあります。これは手術によって歯肉がダメージを受けているからで、歯肉が薄い場合は特に起こりやすいです。

噛み合わせが悪い

特定の歯が慢性的に強く噛み合うと、その時に発生する力が歯肉への負担となります。そのため歯肉が影響を受けて歯肉退縮が起こることがあります。

歯磨きの仕方が悪い

問題となるのは、ゴシゴシと強く磨きすぎる歯磨きの仕方です。力を入れた磨き方が歯肉にとって刺激となり、それによって歯肉退縮が起こることがあります。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯周病になると歯が長く見える理由についてまとめます。

1. 歯肉退縮 :歯周病の進行によって歯肉が退縮し、歯根が露出することで歯が長く見える
2. 歯肉退縮が起こる理由 :歯槽骨が溶かされることでそれを覆う歯肉も退縮してしまう
3. 歯肉退縮によって起こる問題 :露出した歯根にはエナメル質がないため、知覚過敏が起こる
4. 歯肉の再生治療 :結合組織移植術。充分に歯肉がある箇所から歯肉を移植する
5. 歯周病の進行度 :歯肉退縮が起こっている場合、歯周病は歯槽骨が溶かされるほど進行している
6. 歯肉退縮のその他の原因 :歯肉を切開した手術の後、噛み合わせが悪い、歯磨きの仕方が悪い

これら6つのことから、歯周病になると歯が長く見える理由について分かります。歯周病で歯が長く見えるのは、歯肉退縮によって歯根が露出したためです。

本来見えない歯根が見えるようになることで、その分だけ歯が長くなったように見えるのです。この状態になると、歯周病は歯槽骨が溶かされるほど進行していることになるため、実際にはもっと早い段階で歯周病に気づいて治療するのが理想です。

虫歯の治療は痛いですか? [2018年10月15日]

大田区池上西馬込駅最寄りの歯医者さん、ヨシダ歯科です。
今回のテーマは「虫歯治療の痛み」です。
虫歯を自覚しつつも治療しない人にその理由を聞くと、治療の痛みが嫌だからと回答する人がいます。

確かに歯科治療は大人でも嫌いな人が多く、「歯医者」と聞くだけで行きたくないと思ってしまうものです。その気持ちは理解できますが、それでも虫歯は治療しなければなりません。そこで、ここでは虫歯治療の痛みについて説明していきます。

虫歯を治療しないとどうなるか

虫歯は一度進行すると自然に治ることはなく、むしろ進行する一方です。つまり、治療しなければ症状はどんどん酷くなっていきます。初期の虫歯には痛みがないですが、進行すると痛みを感じるようになります。

痛みを感じつつも放置すればさらに進行し、今度は痛みどころか夜も眠れない激痛を感じるようになります。やがて歯の神経が死んでしまい、歯は原型を失うほどボロボロの状態に溶かされてしまいます。さらに虫歯菌が血液に侵入することで血管を通じて全身に回り、脳梗塞など大きな病気の要因になります。

虫歯治療の痛み

虫歯治療の痛みの有無は、虫歯の状態によって異なります。完全な初期の虫歯であれば歯を削らずに治せることもあり、痛みは全く感じません。しかし進行した虫歯の場合、象牙質を削らなければならないため痛みを感じます。

さらに、神経まで虫歯が進行すれば神経の除去や根管内の清掃のための根管治療が必要で、この場合も痛みを感じるでしょう。つまり、虫歯の進行度に比例して治療の痛みも大きくなるのです。最も、実際には麻酔を使用するためこうした痛みはある程度軽減されます。

無痛治療について

歯科医院の中には、虫歯治療において無痛治療を導入しているところもあります。無痛治療とは文字どおり痛みのない治療方法であり、具体的な方法は歯科医院によって異なります。一般的には次のような方法があり、さらに独自の工夫を取り入れた歯科医院もあります。

表面麻酔

分かりやすく言えば、麻酔する痛みを感じなくさせるための麻酔です。ジェルタイプやクリームタイプ、さらにはシールタイプのものが存在し、これらを塗る、もしくは貼り付けることで麻酔の注射による痛みを軽減します。

注射針のこだわり

麻酔の注射針を細い針にすることで麻酔の注射による痛みを軽減します。細いものだと0.3ミリのものもあり、もちろん注射針が細くても麻酔の効果は変わりません。なお、下記で紹介する電動タイプのものだとさらに細い注射針も存在します。

電動麻酔注射器

文字どおり、手動ではなく電動で麻酔の注射ができる注射器です。メリットとしては手動の注射器に比べて細い注射針を使用できることと、手動では困難な力加減のコントロールができることで、いずれも麻酔の注射による痛みの軽減になります。

麻酔液の温度調節

麻酔液の保管場所から判断すると、人間の体温よりもかなり低い場所に保管されており、それが麻酔時に温度差による刺激を生んで痛みにつながります。その点を考慮して、専用のウォーマーで人間の体温に近い温度まで温めた麻酔液を使用します。

…こうした機器の導入や工夫によって無痛治療は実現します。ただし無痛治療は全ての歯科医院で行っているわけではないため、希望する方はまず無痛治療に対応した歯科医院を探す必要があります。

虫歯の早期治療で痛みをなくす

虫歯治療で痛みを最も感じない方法は、虫歯を早く治療することです。これは虫歯に限ったことではないですが、病気というものは進行すればするほど大きな治療が必要です。歯の表面にはエナメル質があり、このエナメル質は歯を刺激から保護しています。

ですから、歯の表面だけ虫歯になった状態での初期の虫歯では虫歯による痛みは感じないですし、削ったとしても刺激を感じない歯の表面だけですむため、治療による痛みも感じません。それどころか、状態によっては歯を一切削らずに虫歯を治せる可能性もあるでしょう。

つまり虫歯治療の痛みが嫌な人の場合、最もやってはいけないのが虫歯の放置です。痛みを嫌がって虫歯を放置するほど、痛みを感じる治療が必要になるからです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、虫歯治療の痛みについてまとめます。

1. 虫歯を治療しないとどうなるか :虫歯が進行し、より激しい痛みや神経の破壊、大きな病気を招く
2. 虫歯治療の痛み :痛みを感じるが、実際には麻酔を使用するため、感じる痛みは軽減される
3. 無痛治療について :無痛治療を導入している歯科医院なら、治療の痛みはさらに軽減される
4. 虫歯の早期治療で痛みをなくす :虫歯治療は早く治療するほど痛みの小さい治療ですむ

これら4つのことから、虫歯治療の痛みについて分かります。
痛みの感じ方には個人差がありますから、虫歯治療の痛みをゼロにできると断言はできません。
しかし虫歯治療の痛みへの対処方法が充実しているのも事実です。
特に、無痛治療は虫歯治療の痛みを大幅に減らせるため、
治療の痛みが気になる人は無痛治療を導入した歯科医院で治療を受けると良いでしょう。

インプラント治療の流れを教えてください [2018年09月15日]

大田区池上西馬込駅最寄りの歯医者さん、ヨシダ歯科です。
今回のテーマは「インプラント治療の流れ」です。
インプラントは歯を失った際、人工の歯で対処するための治療方法です。

その点では治療目的こそ入れ歯と同じなものの、治療方法は全く違います。
さらに入れ歯とインプラントでは特徴も異なるため、これらは全くの別物と考えても良いでしょう。
そこでここではインプラントをテーマにして、治療の流れについて説明します。

インプラントとは

インプラントとは人工歯根を示しており、歯だけでなく歯根…つまり歯の根も人工物で再現した治療方法です。
歯の根を再現することで人工の歯が天然の歯同様に安定し、さらに咬合力も天然の歯に近くなります。
このため天然の歯とほぼ同じ感覚での食生活が可能となり、その意味で第2の永久歯とも呼ばれます。

インプラントは人工の歯となる上部構造、人工の歯の根となるインプラント体、
上部構造とインプラントを連結アバットメントの3つのパーツから成り立っています。
そして、これら3つのパーツを手術によって埋め込んで装着するのが治療の流れとなります。

インプラントの治療の流れ

インプラントの治療の流れには2つのパターンがあり、それぞれ一回法、二回法と呼ばれる治療方法です。
「一回」や「二回」の回数は治療において行う手術の回数を示しており、
つまり一回法では1回の手術、二回法では2回の手術を行います。

一回法の流れ

一回法の流れは次のようになります。

1. 精密検査
インプラント治療では手術を行うため、患者さんの健康状態によって治療ができないこともあります。
このため、まずは治療が可能かどうかを診断するための精密検査を行います。

2. 手術
歯肉を切開して顎の骨に穴をあけてインプラント体を埋め込みます。
この時、インプラント体にはアバットメントが装着されており、これが二回法との大きな違いになっています。

3. 定着期間
経過観察のための待ちの期間です。
埋め込んだインプラント体と顎が結合するのを待つため、次の治療は一定期間空けてからになります。

4. 上部構造の取り付け
型をとって上部構造を取り付けます。定着期間を経ていることで手術の傷も癒えているため、
スムーズに取り付けが可能です。上部構造を取り付けて治療は終了です。

<補足>
一回法はインプラント治療における新しい治療方法であり、あくまで基本は二回法です。
このため、歯科医院によっては一回法に対応していないところもあります。

二回法の流れ

二回法の流れは次のようになります。

1. 精密検査
一回法と全く同じで、インプラント治療が可能かどうかを診断するための検査です。
検査の結果によっては治療が不可と診断されます。

2. 一次手術
一回目の手術のため、一次手術と呼びます。
手術内容は一回法と同じですが、二回法ではインプラント体にアバットメントが装着されていない状態です。

3. 定着期間
埋め込んだインプラント体が骨と結合するのを待つ期間です。
一回法にも同様のことが言えますが、期間の長さには個人差があります。

4. 二次手術
歯肉を再度切開して埋め込んだインプラント体を露出させ、アバットメントを装着します。
つまり二回法ではアバットメントを装着するための手術が必要なため、一回法よりも手術回数が多いのです。

5. 上部構造の取り付け
一回法と同じで、型を取って上部構造を取り付けて治療は終了です。
ただし二回法の場合、上部構造の取り付けは二次手術の傷が癒えてから行います。

<補足>
二回法は手術の回数が多い上、上部構造の取り付けも手術の傷が癒えるまで待たなければなりません。
このため、一回法に比べると治療期間も若干長くなります。

一回法と二回法の比較

一回法と二回法で比較した時、治療の流れだけで判断すると手術が1回ですむ一回法の方が優れて見えます。
しかし二回法にもメリットはあり、一回法と二回法それぞれのメリットとデメリットをまとめます。

一回法のメリットとデメリット

一回法のメリットは手術回数が少ないことで、患者さんの身体面と精神面における負担を軽減できます。
一方デメリットはアバットメントが一定期間露出したままの状態なるため、細菌感染のリスクが高まることです。

二回法のメリットとデメリット

二回法のメリットは一回法とは全く逆で、手術後の細菌感染のリスクが低いことです。
一方デメリットは手術の回数が多い分、患者さんの身体面と精神面における負担が高まることです。

…これらを比較すると分かるとおり、一回法のメリットは二回法のデメリットを解消できる点で、
二回法のデメリットは一回法のデメリットを解消できる点になっています。
つまり、一回法と二回法のメリットとデメリットは完全に対になっているのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、インプラント治療の流れについてまとめます。

1. インプラントとは :人工の歯の根を埋め込むことで、天然の歯同様の安定性と咬合力を再現できる治療
2. インプラント治療の流れ :一回法では手術を1回、二回法では手術を2回行う
3. 一回法と二回法の比較 :一回法は手術回数が少ない、二回法は細菌感染のリスクが低いのがメリット

これら3つのことから、インプラント治療の流れについて分かります。
インプラント治療はこのような流れになりますが、全ての治療が1日で終わるわけではありません。
手術後の定着期間は日数を空ける必要がありますし、
上部構造の取り付けは「型取り→製作→装着」までの日数がかかります。

銀歯にしようかセラミックにしようか悩んでいます。参考のため、セラミックの長所を教えてください [2018年08月15日]

大田区池上西馬込駅最寄りの歯医者さん、ヨシダ歯科です。
今回のテーマは「セラミックの長所」です。
詰め物や被せ物の材質は、以前なら銀歯が一般的でした。

しかし最近ではセラミックを希望する方も増え、そのため銀歯かセラミックかの二択の状況になっています。
とは言えこの二択に即答できる方は少なく、なぜなら銀歯とセラミックの特徴は全く異なるからです。
そこで銀歯かセラミックかで悩む方のために、参考としてセラミックの長所について説明していきます。

セラミックの長所を説明する前に

セラミックの長所は2つの類に分けられます。
1つはセラミック全般の長所で、セラミックは現状4つの種類が存在します。
これら全ての種類のセラミックに言える長所…すなわち全ての種類のセラミックに共通する長所です。

もう1つはセラミックの種類ごとの長所で、例えばAのセラミックには〇〇の長所があるなど、
要するにそのセラミックの種類ならではの独自の長所です。「全ての種類のセラミックに共通する長所」、
「セラミックの種類ごとの長所」、以下でそれぞれの長所を説明していきます。

全ての種類のセラミックに共通する長所

ここでお伝えする長所は、全ての種類のセラミックに共通する長所です。
ただし一部例外もあるため、その点も含めて分かりやすく説明していきます。

・二次虫歯を予防しやすい
セラミックは材質上、表面がツルツルしておりプラークが付着しにくくなっています。
さらに歯ともピッタリ接着するため、隙間が生じにくく細菌が入り込む隙がありません。
このため、銀歯に起こりがちな虫歯の再発…つまり二次虫歯を予防しやすくなっています。

・見た目が美しい
いわゆる審美性の高さで、これがセラミックの最大の長所です。
しかもただ白いだけでなく、天然の歯に限りなく近い自然な白さを持っています。
ただし、審美性の高さはセラミックの種類ごとで差があります。

・長持ちする
いくらセラミックでも人工物ですから永久の使用はできません。
使用して年数が経過すればいずれは寿命がきて交換が必要になるでしょう。
しかしその寿命は銀歯に比べて遥かに長く、銀歯が3年~5年なのに対してセラミックは10年以上です。

・金属アレルギーが起こらない
セラミックは陶器ですから、使用しても金属アレルギーは起こりません。
ただし、これについては全ての種類のセラミックが該当するわけではなく、
唯一メタルボンドと呼ばれるタイプのものは一部金属を使用しているので要注意です。

セラミックの種類ごとの長所

オールセラミック、ハイブリッドセラミック、メタルボンド、ジルコニアセラミック、
セラミックの種類は現状これら4種類であり、それぞれに独自の長所があります。

・オールセラミックの長所
100%セラミックでできているため、他の種類のセラミックに比べて審美性が高いのが長所です。
美しいセラミックの中でも最上位に位置するのがオールセラミックと捉えれば良いでしょう。
またその美しさは年数が経過しても損なわれず、使用することによる変色も起こりません。

・ハイブリッドセラミックの長所
レジンが混ざっているため年数経過で変色が起こるものの、
その一方でレジンが混ざっていることが長所にもなっています。
まず費用が安くてお手軽なこと、そしてレジンの柔軟性によって隣接する歯を傷つけにくいことです。

・メタルボンドの長所
金属のフレームにセラミックを焼き付けた仕様になっているため、
セラミックでありながら金属の耐久性の高さを持っているのが長所です。
割れや欠けの事故が起こり得るセラミックですが、メタルボンドなら奥歯にも安心して使用できます。

・ジルコニアセラミックの長所
メタルボンド同様、耐久性の高さが長所です。その秘訣は人工ダイヤモンドを使用しているからで、
メタルボンドのように金属を使用していないため金属アレルギーの心配もありません。
さらにメタルボンドよりも美しく、審美性と耐久性のどちらも高くなっています。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、セラミックの長所についてまとめます。

1. セラミックの長所を説明する前に :長所には「セラミック全般に共通する長所」と「種類ごとの長所」がある
2. 全ての種類のセラミックに共通する長所 :二次虫歯を予防しやすい、審美性が高いなど
3. セラミックの種類ごとの長所 :本文にて4種類のセラミックそれぞれの独自の長所を説明

これら3つのことから、セラミックの長所について分かります。
種類ごとの長所も含めると、セラミックには実に多くの長所があることが分かりますし、
それらの長所はいずれも銀歯にはないものばかりです。

一方銀歯の長所についても少し説明すると、銀歯の長所は費用が安いことであり、
それ以外の長所としては金属であるため耐久性が高いことくらいです。
つまりセラミックと銀歯を比較すると、セラミックの方が圧倒的に長所は多いのです。

費用の高さが短所とされるセラミックですが、
このように長所が多い点に注目すると、費用に見合った価値があることが分かりますね。

歯磨きした時に歯肉から血が出るのはなぜですか? [2018年07月15日]

大田区池上西馬込駅最寄りの歯医者さん、ヨシダ歯科です。
今回のテーマは「歯磨きした時に歯肉から出血する原因」です。
歯磨きした時、歯ブラシを見ると血がついていた経験がある人もいると思います。

これは歯磨きによって歯肉から出血したためで、その出血を単なる偶然と考えていけません。
確かに歯ブラシが歯肉を傷つけてしまっただけの可能性もありますが、
歯肉から出血した場合、その90%以上が歯周病によるものだと言われているのです。

歯周病になると歯肉から出血する理由

そもそも、なぜ歯周病になると歯肉から出血するのでしょうか。
歯肉には多数の毛細血管が通っており、歯肉が傷つくことで出血します。
とは言え、健康な状態なら歯磨きをしたくらいで頻繁に出血することはありません。

歯周病になると原因菌を駆除しようと身体の防御機能が反応し、患部に白血球を集めます。
つまり血液が集合するわけです。さらに歯周病によって歯肉が炎症を起こしているため、
歯肉が腫れあがって少しの刺激…例えば歯磨きなどで出血してしまうのです。

歯肉から出血する場合の歯磨き

歯肉から出血するようになると、歯磨きをすることに抵抗を感じる人もいます。
出血するくらいなら歯磨きをしない方が良いのではないか?…確かに、そう考えてしまう気持ちは分かります。
しかし、歯周病を治すための基本は口の中を清潔にすることですから、歯磨きを欠かしてはいけません。

このため、例え歯肉から出血することがあっても歯磨きは続けてください。
ただし、歯肉からの出血には気を配る必要があるため、「ブラシの部分が柔らかい歯ブラシを使用する」、
「歯周病用の歯磨き粉を使用する」などの工夫をするようにしましょう。

歯周病の症状

歯肉からの出血の原因として最も可能性が高いのは歯周病ですが、
そもそも歯周病になるとどんな症状が起こるのでしょうか。
歯周病になると歯肉が炎症を起こし、歯肉からの出血はそれが関係しています。

しかし起こる症状はそれだけではありません。
歯周病が進行すると、今度は歯を支えている歯槽骨が溶かされてしまうのです。
そうなると歯は支えを失ってしまい、グラつくようにやがては完全に抜け落ちてしまいます。

歯肉から出血した場合の対処

歯肉から出血した場合、対処として確実に必要なのが歯科医院に行くことです。
これには2つの理由があり、1つはもちろん歯周病を治療しなければならないからです。
そしてもう1つの理由は、歯肉からの出血の原因を特定するためです。

歯肉からの出血の原因の大半は歯周病ですが、あくまでそれは可能性が高いという話です。
歯科医が診察しなければ正確な原因が特定できないですし、
仮に歯周病以外に原因があった場合、それに合った対処をしなければなりません。

歯周病以外に考えられる歯肉からの出血の原因

歯肉からの出血の原因として、歯周病以外に考えられることは次のとおりです。

歯磨きの仕方が悪い

強くゴシゴシと磨きすぎると、歯にダメージを与えるだけでなく歯肉も傷ついて出血します。
歯科医院の定期検診や予防歯科を受け、正しい歯磨きの仕方の指導を受けてください。

ホルモンバランスの変化

女性は妊娠や更年期障害などによってホルモンバランスに変化が起こると、歯肉から出血しやすくなります。
これは歯肉への血流が増加するためで、さらにこうした時期は歯周病になるリスクも高まります。

病気

糖尿病や白血病や心臓病の場合、歯肉から出血する兆候が見られると言われています。
可能性はそれほど高くないものの、心配な場合は病院での検査をおすすめします。

喫煙

喫煙すると毛細血管が収縮され、血流が悪くなって歯肉が腫れやすくなります。
この状態になると歯肉から出血しやすくなりますし、喫煙自体が歯周病になるリスクも高めます。

噛み合わせが悪い

噛み合わせが悪いと噛んだ時に歯に強く負担が掛かってしまい、
歯を支える歯肉にも同様の負担が掛かります。そうなると、歯肉が炎症を起こして出血しやすくなります。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯磨きした時に歯肉から出血する原因についてまとめます。

1. 歯周病になると歯肉から出血する理由 :患部に血液が集合し、なおかつ炎症を起こして歯肉が腫れるため
2. 歯肉から出血する場合の歯磨き :歯磨きは必要だが、柔らかい歯ブラシを使用するなどの工夫が必要
3. 歯周病の症状 :進行すると歯を支える歯槽骨が溶かされ、最終的に歯が抜け落ちてしまう
4. 歯肉から出血した場合の対処 :正確な原因を知るためにも、必ず歯科医院に行く
5. 歯周病以外に考えられる歯肉からの出血の原因 :歯磨きの仕方が悪い、ホルモンバランスの変化など

これら5つのことから、歯磨きした時に歯肉から出血する原因について分かります。
原因として最も可能性が高いのは歯周病ですが、それ以外のことが原因の可能性もあります。
このため、原因を特定するためにもすぐ歯科医院に行くべきですし、
想定どおり原因が歯周病だとしてもやはり歯科医院での治療が必要です。

歯はどうやって虫歯になるの? [2018年06月15日]

大田区池上西馬込駅最寄りの歯医者さん、ヨシダ歯科です。
今回のテーマは「虫歯が起こる流れ」です。
子供の頃、誰もが「甘いものを食べると虫歯になる」と教わった経験があると思います。

しかし、なぜ甘いものを食べると虫歯になるのでしょうか。
そもそも、健康な歯がどうやって虫歯になっていくのでしょうか。
そこで、ここでは虫歯が起こる理由…すなわち虫歯の原因について説明していきます。

虫歯に関係する3つの要素

「食事の時の食べカスが残っていると歯が不衛生になって虫歯になる」…そう思っている人が多いでしょうし、
確かにそれは間違いではありません。しかし、虫歯の原因を細かく説明するともう少し複雑です。
虫歯は「細菌」と「歯質」と「食べ物」の3つの要素が関係しており、まずこの3つの要素について解説します。

細菌

ミュータンス菌を代表とする虫歯の原因菌です。
ただし、虫歯の原因菌が存在するからといって必ず虫歯になるわけではありません。
虫歯の原因菌のほとんどは常在菌であり、常に口の中に存在しているのです。

歯質

歯質とはエナメル質の構造、歯の並び、唾液の量などを意味します。
これらはいずれも人によって状態が異なり、その違いが虫歯になるリスクの差を生んでいます。
例えば歯並びが綺麗で唾液の分泌量が高い人は虫歯になるリスクが低くなっています。

食べ物

食べ物の種類によって虫歯になるリスクが異なります。
虫歯の原因菌は酸を出して歯を溶かしますが、この虫歯の原因菌は糖を栄養源にしています。
このため糖を含んだ物を食べることで虫歯の原因菌の働きが活発になり、虫歯になるリスクが高まります。

虫歯になる流れ

虫歯に関係する3つの要素、それが細菌と歯質と食べ物です。
まず細菌である虫歯の原因菌は口の中に常に存在しており、一定おきに酸を出して歯を溶かします。
そこに糖を含んだ物を食べると、虫歯の原因菌の働きが活発になってより多くの酸を出すようになります。

虫歯の原因菌の出す酸で歯が溶かされるリスクは歯質次第です。
例えば唾液の分泌量が高ければ虫歯の原因菌を洗浄できるため、虫歯の原因菌の数を減らすことができます。
またエナメル質が固くて丈夫であれば、歯は簡単には溶かされないでしょう。

このように3つの要素が絡んで歯が溶かされる…つまり虫歯になるわけですが、
実際にはここでもう1つ「時間」という全く別の要素が絡んできます。
正確には、3つの要素にこの「時間」が加わることで虫歯になるのです。

歯の再石灰化と時間

細菌と歯質と食べ物の3つの要素によって歯は溶かされますが、
その一方で歯を元の状態に修復する働きも起こり、これを「再石灰化」と呼びます。
つまり歯は再石灰化を繰り返すことで虫歯から身を守っているのです。

では身を守っているのになぜ虫歯になるのか?…そこに関係してくるのが「時間」です。
「時間」とは食べ物が口の中に滞在する時間を意味しており、
これが長くなると再石灰化が追い付かなくなってしまいます。

例えば「ダラダラと食べる」…食べる時間が長くなることでその後の再石灰化が追い付きません。
さらに「間食が多い」…食べる頻度が高いことで再石灰化が起こるタイミングが失われてしまいます。
このように時間によって再石灰化が不充分になることで修復が追い付かなくなり、虫歯になってしまうのです。

虫歯の予防方法

虫歯になるメカニズムは上記のとおりですが、このメカニズムを理解することで予防方法も明確になります。
では、細菌と歯質と食べ物の3つの要素と時間、合計4つのポイントから予防方法を説明していきます。

細菌への対策

虫歯の原因菌の棲み処はプラークと呼ばれるもので、これは歯磨きで除去できます。
デンタルフロスを使用して丁寧で精密な歯磨きをすれば、より多くのプラークを除去できますし、
プラークを除去すれば口の中に存在する虫歯の原因菌の数を減らすことができます。

歯質への対策

唾液の分泌量を高めるには、水分補給やキシリトールのガムを噛むことなどが効果的です。
またエナメル質を丈夫にするにはフッ素が効果的です。フッ素が配合された歯磨き粉を使用しての歯磨き、
他にも予防歯科の治療メニューであるフッ素塗布を行うことでエナメル質を丈夫にできます。

食べ物への対策

基本は糖を多く含んだ食べ物を控えることで、
子供の頃に「甘い物を食べ過ぎないように」と言われたことをそのとおり守るのが大切です。
特にキャラメルなどは糖を含むだけでなく粘着性も高いため、虫歯になるリスクをさらに高めます。

時間への対策

食事の時間を守り、ダラダラ食いや間食を控えることです。
ちなみにダラダラ食いも間食も子供が行うイメージがあるとおり、
子供が虫歯になりやすいのはこれが原因の1つになっています。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、虫歯が起こる流れについてまとめます。

1. 虫歯に関係する3つの要素 :細菌、歯質、食べ物
2. 虫歯になる流れ :細菌、歯質、食べ物の3つの要素に時間が加わることで起こる
3. 歯の再石灰化と時間 :時間がマイナス要素になることで歯の再石灰化が追い付かなくなる
4. 虫歯の予防方法 :細菌、歯質、食べ物、時間への対処が虫歯予防につながる

これら4つのことから、虫歯が起こる流れについて分かります。
虫歯が起こる流れを詳しく説明すると、このような3つの要素と時間が関係してきます。
少々複雑に思えるかもしれませんが、だからこそ虫歯になるケースは一定ではないのです。
虫歯になった経験がない人ですら、これらの要素がマイナスに傾くことで簡単に虫歯になってしまいます。

歯周病の治療方法を知りたいです [2018年05月01日]

大田区池上西馬込駅最寄りの歯医者さん、ヨシダ歯科です。
今回のテーマは「歯周病の治療方法」です。
歯周病は虫歯同様に一般的な口腔内の病気ですが、治療方法について知らない人も多いと思います。

そこで、ここでは歯周病の治療方法について説明します。
ちなみに歯周病の治療方法は虫歯の治療方法と同じで進行度によって内容が異なります。
つまり、進行すればするほど大きな治療が必要となってくるのです。

歯周病の進行度

歯周病の進行度は「初期段階」、「中期段階」、「重度段階」の3段階に分けられており、
初期段階の歯周病を歯肉炎、中期段階の歯周病を歯周炎、重度段階の歯周病を歯槽膿漏とも呼びます。
例えば「歯周炎」と診断された場合、それは中期段階の歯周病と捉えれば良いでしょう。

そして治療内容はそれぞれの段階ごとで異なりますが、異なるのはそれだけではありません。
治療内容が異なることで治療費も異なってきますし、さらに治療期間も異なってくるのです。
当然ですが歯周病が進行するほど治療費も高くなり、治療期間もまた長くなります。

初期段階の歯周病

初期段階の歯周病の治療方法は、患者さんによるプラークコントロールと歯石の除去です。
プラークコントロールとは患者さんが効率良くプラークを除去することで、方法のメインは歯磨きです。
ただし適当な歯磨きでは効果がないため、歯磨きの精度を高めるための指導を行います。

次に歯石の除去ですが、歯石は歯周病の進行を早める要因になる上、歯磨きでは除去できません。
このため専用の器具を使用して丁寧に除去していき、
歯だけでなく歯周ポケットの溝に溜まった歯石やプラークも除去します。

中期段階の歯周病

中期段階の歯周病の治療方法は、初期段階の場合と同じでプラークコントロールと歯石の除去が基本です。
ただし歯周病が進行すると歯周ポケットの溝が深くなるため、
従来の方法では歯周ポケットの溝を清掃できなくなってしまいます。

この場合はフラップ手術と呼ばれる手術で対応し、歯肉を切開して内側から歯周ポケットの溝を清掃します。
手術とは言え切開するのは歯肉だけですから、内科や外科のような全身麻酔は使用しません。
使用するのは局所麻酔であり、手術自体も1時間~2時間ほどで終わります。

重度段階の歯周病

重度段階の歯周病の治療方法は、初期段階や中期段階の歯周病の治療方法と同じです。
とは言え症状が悪化しているため、治療期間が長くなり治療費も高くなるでしょう。
また、状態によっては歯を残せないと診断されて抜歯するしかないケースもあります。

抜歯した後は入れ歯やインプラントでの対応となりますが、どちらもデメリットがある治療です。
入れ歯は外れやすい上に噛む力も弱いため、今までどおりの感覚で歯を使用するのは不可能になります。
一方インプラントは今までに近い感覚で歯を使用できるものの、治療費が高額になってしまいます。

歯周病の自覚症状

それぞれの段階での治療内容を比較すれば分かるとおり、
歯周病が進行するほど治療内容は大掛かりなものになってきます。
このため早期発見と早期治療が必須ですが、問題は初期段階の歯周病に目立った自覚症状がないことです。

自覚症状がなければ自分が歯周病であることに気づけず、
自分が歯周病であることに気づけなければ歯科医院に行かず、その結果進行させてしまうのです。
このように気づかない間に進行するため、歯周病は静かなる病気とも呼ばれています。

とは言え、初期段階の歯周病に自覚症状が全くないわけではありません。
以下のような自覚症状が起こるため、該当する項目がある人は歯周病を疑ってみるべきです。

・口臭がする
・歯石がある
・歯肉が腫れている、もしくは変色している
・歯磨きや食事の時に歯肉から出血する
・口の中がネバネバしている

…他にも「歯が長くなって見える」や「歯がグラつく」などの自覚症状がありますが、
これらの自覚症状がある場合は既に歯周病が中期段階まで進行していることが考えられます。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯周病の治療方法についてまとめます。

1. 歯周病の進行度 :初期段階、中期段階、重度段階の3段階に分けられている
2. 初期段階の歯周病 :患者さんによるプラークコントロールと歯石の除去
3. 中期段階の歯周病 :初期段階の歯周病の治療に加え、歯肉を切開するフラップ手術を行うこともある
4. 重度段階の歯周病 :初期段階と中期段階の歯周病の治療を行うが、抜歯が必要になることもある
5. 歯周病の自覚症状 :口臭がする、歯石がある、歯肉の腫れや変色、歯磨きや食事の時に歯肉から出血する

これら5つのことから、歯周病の治療方法について分かります。
歯周病の治療方法の基本は患者さんによるプラークコントロールと歯石の除去が基本です。
この点だけに注目すると、歯を削る虫歯の治療に比べて楽なイメージがあるかもしれません。
しかし、それだけの治療ですむのはあくまで歯周病が初期段階の場合であり、
進行することで歯肉の切開や抜歯が必要になることもあるのです。

ホワイトニングではどうやって歯を白くしているのですか? [2018年04月01日]

大田区池上西馬込駅最寄りの歯医者さん、ヨシダ歯科です。
今回のテーマは「ホワイトニングで歯が白くなる仕組み」です。
歯科治療の中には病気を治すためではなく、見た目を美しくするための治療があります。

実際、みなさんも審美歯科の診療科目を掲げた歯科医院を見たことがあると思います。
そんな審美目的の治療…すなわち審美治療において最も希望する人が多いのがホワイトニングです。
「白い歯を手に入れたい」は誰もが望むことであり、それが叶うホワイトニングは魅力的な治療でしょう。

そこで、ここではホワイトニングでどうやって歯を白くするのかについて説明していきます。

歯の変色について

歯の変色には、歯の表面が変色しているパターンと象牙質が変色しているパターンがあります。
このうち前者…つまり歯の表面の変色はそれほど大きな問題ではありません。
この場合コーヒーなどによる着色が原因ですから、歯の表面さえ綺麗にすれば歯は白くなるのです。

歯科医院で行う歯のクリーニングはもちろん、市販のホワイトニング歯磨き粉でも対処できます。
問題なのは後者…つまり象牙質が変色しているパターンです。
象牙質は歯の表面ではなくその奥にありますが、歯磨きできるのはあくまでも歯の表面のみですからね。

つまり象牙質が変色しているといくら歯磨きしても白くはならず、
これを白くするために効果的なのがホワイトニングです。

ホワイトニングの仕組み

ではどうやって変色した象牙質を白くするのかを説明していきます。
歯の表面ではエナメル質がありますが、このエナメル質は透明なのでその奥の象牙質が透けてうつります。
このため象牙質が変色していれば歯が変色して見える…これが現状の状態です。

さて、ホワイトニングで使用する薬剤には過酸化水素が含まれていますが、
この成分によって歯の表面のエナメル質が無色透明になり、この時点で歯の表面の着色が落ちます。
さらに過酸化水素から活性酸素が発生し、その影響でエナメル質が構造変化します。

元々エナメル質は角ばった形状なのですが、これが丸みを帯びた形状に変化するのです。
そしてエナメル質が丸みを帯びた形状になることで光が象牙質まで届かなくなり、
言わば透明ガラスだったエナメル質が曇りガラスに変化してマスキング効果をもたらします。

そうなることで変色した象牙質がうつらなくなり、歯が白くなったように見えるのです。
つまりホワイトニングの仕組みをまとめると、
「薬剤によって変色した象牙質をうつらなくさせて歯を白く見せる」です。

ホワイトニングの効果が永久に続かない理由

ホワイトニングの効果は永久ではないものの、重ねて行うことで白さを維持することは可能です。
ではなぜホワイトニングの効果は永久に続かないのでしょうか。
これは歯の表面のエナメル質に自己修復能力があるためです。

そもそも、ホワイトニングで歯が白くなるのは薬剤によってエナメル質を構造変化させたためですが、
構造変化したエナメル質は時間を掛けて元の形に戻ろうとします。
そして元の形に戻ることで再び変色した象牙質がうつるようになり、歯の色が元に戻ってしまうのです。

とは言え、エナメル質が完全に元の形に戻るには時間が掛かります。
それは一般的に半年~1年ほどですから、つまりホワイトニングの効果は半年~1年ほど持続するわけです。

ホワイトニングの種類

ホワイトニングの種類は1つではありません。
過酸化水素を含んだ薬剤を使用する…いわば治療方法自体は同じですが、
種類としては以下の3つがありそれぞれ独自の特徴があります。

・オフィスホワイトニング
歯科医院で行うホワイトニングで、みなさんが連想するホワイトニングはおそらくこの方法です。
歯科医が薬剤を扱うため高濃度の薬剤を使用でき、そのため効果が出るのも早いです。
その一方で後戻りも早く、特徴を一言で表現するなら「歯が白くなるのは早いが後戻りも早い」です。

・ホームホワイトニング
自宅で行うホワイトニングで、使用する専用のマウスピースと薬剤は歯科医院で受け取ります。
使用する薬剤はオフィスホワイトニングと同じですが、こちらは濃度が薄くなっています。
このため効果が出るまでに時間が掛かりますが、その分薬剤がしっかり浸透するので白さを長く維持できます。

・デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用した方法です。
両方の長所を得られるため効果が出るのも早く、なおかつ白さを長く維持できます。
ホワイトニングの中で最も効果が高い方法ですが、その分費用が高いのが欠点です。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、ホワイトニングで歯が白くなる仕組みについてまとめます。

1. 歯の変色について :象牙質が変色している場合にホワイトニングが効果的
2. ホワイトニングの仕組み :歯の表面のエナメル質を構造変化させ、変色した象牙質を見えなくさせる
3. ホワイトニングの効果が永久に続かない理由 :構造変化したエナメル質が元の形に戻ろうとするため
4. ホワイトニングの種類 :オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニング

これら4つのことから、ホワイトニングで歯が白くなる仕組みが分かります。
ちなみにこれは歯科治療のホワイトニングについての説明であり、
市販のホワイトニング歯磨き粉に今回説明した効果はありません。

実際、市販のホワイトニング歯磨き粉には過酸化水素が含まれていないので、
使用している成分を確認すればその点はすぐ分かります。
つまり市販のホワイトニング歯磨き粉のホワイトニングは全くの別物なので注意してください。

セラミックとはどんな治療方法で、銀歯とは何が違うのですか? [2018年03月16日]

大田区池上西馬込駅最寄りの歯医者さん、ヨシダ歯科です。
今回のテーマは「セラミックの治療方法と銀歯との違い」です。
最近では、詰め物や被せ物に銀歯ではなくセラミックを希望する人が増えています。

とは言え、歯科治療は流行で行うものではないですし、
セラミックを希望するのであればセラミックの特徴をしっかりと把握しておく必要があります。
そこで、ここではセラミック治療をテーマにして銀歯との比較を交えて説明していきます。

セラミック治療とは

まずセラミック治療についてですが、これは詰め物や被せ物をセラミックにするための治療です。
以前は詰め物や被せ物の材質として銀歯が一般的でしたが、
銀歯ではなくセラミックにするのがセラミック治療です。

また、銀歯を使用中の人がセラミックに交換することも可能であり、そのケースもセラミック治療に含まれます。
審美目的を兼ねているためセラミック治療は審美歯科で行っていますが、
詰め物や被せ物として使用することから一般歯科でセラミック治療を行っている歯科医院もあります。

セラミックの銀歯との違い

セラミックと銀歯にはいくつかの違いがあります。
その違いはセラミックにとってメリットにもデメリットにもなっているため、
銀歯と比較した上でのセラミックのメリットとデメリットを挙げていきます。

2-1. 銀歯と比較してのセラミックのメリット

•審美性が高い
セラミックは天然の歯に近い白さを持っており、銀歯に比べて見た目が遥かに美しくなります。

•二次虫歯を予防できる
セラミックは歯との間に隙間が生じにくく、細菌の侵入を防げるので二次虫歯を予防しやすくなります。

•長持ちする
詰め物や被せ物としての寿命が銀歯は一般的に5年ほどですが、セラミックは10年以上使用できます。

•金属アレルギーの心配がない
セラミックの材質は陶器ですから、金属アレルギーの人でも安心して使用できます。
※メタルボンドは金属を使用しているため、このメリットは除外されます。

•歯肉の美しさも維持できる
銀歯は年数経過で金属イオンが溶け出して歯肉が変色しますが、セラミックの場合それは起こりません。

2-2. 銀歯と比較してのセラミックのデメリット

•費用が高い
セラミックは健康保険が適用されないため、銀歯に比べて費用が高くなります。

<セラミックに健康保険が適用されないのはなぜ?>
健康保険適用の基準は「健康のために必要な最低限の治療」です。
確かに詰め物や被せ物は健康のために必要な治療ですが、
見た目の美しさなどの付加価値から最低限の治療とは言えないため、健康保険が適用されないのです。

•強度の問題
セラミックの強度も決して低くはないですが、銀歯と比較すると金属である銀歯の方が強度は高いです。

<強度の高いセラミックも存在する>
セラミックにはいくつかの種類があり、中には強度の高さに優れたタイプのものもあります。
メタルボンドは金属を使用しているため、セラミックでありながら金属の強度を兼ねそろえています。
また、ジルコニアセラミックは人工ダイヤモンドのジルコニアを使用しているため高い強度を誇っています。

セラミックの種類

上記でも少し触れましたが、セラミックにはいくつかの種類があります。
現状では4つの種類があり、セラミックならではの特徴に加えてそれぞれ独自の特徴を持っています。

•オールセラミック
100%セラミックでできており、セラミックの中で最も美しいタイプです。
年数経過による劣化も起こらず変色もしないため、使用している間はずっと美しさを維持できます。
ただし他の種類のセラミックに比べて費用が高いのが欠点です。

•ハイブリッドセラミック
セラミックにレジンが混ざったタイプで、レジンならではの柔軟性があるために隣接する歯を傷つけません。
ただしレジンの影響で年数経過による変色が起こるため、審美性の高さはオールセラミックに劣ります。
費用は他の種類のセラミックに比べて安く、お手軽なセラミックとして位置づけられています。

•メタルボンド
見える部分にはセラミック、見えない部分には金属を使用している特殊なタイプです。
金属を使用している点で他のセラミックに比べて強度が高いのが特徴です。
欠点としては金属アレルギーの対象になることと、劣化によって金属が露出してしまう場合があることです。

•ジルコニアセラミック
人工ダイヤモンドのジルコニアを使用した、強度に優れた新しいタイプのセラミックです。
強度に優れた点ではメタルボンドに似ていますが、審美性の高さはジルコニアセラミックの方が上です。
欠点としては他のセラミックに比べて費用が高いことと、取り扱っている歯科医院が少ないこと

まとめ

いかがでしたか?
最後に、セラミックの治療方法と銀歯との違いについてまとめます。

1. セラミック治療とは :詰め物や被せ物をセラミックにする治療。銀歯からセラミックに交換することも可能
2. セラミックと銀歯との違い :メリットは審美性が高いなど。デメリットは費用が高いなど
3. セラミックの種類 :オールセラミック、ハイブリッドセラミック、メタルボンド、ジルコニアセラミック

これら3つのことから、セラミックの治療方法と銀歯との違いについて分かります。
審美性の高さだけが長所に思われがちなセラミックですが、
銀歯と比較すると実は機能性においても優れた特徴を持っています。
特に虫歯の再発を防げる点は大きなメリットで、将来自分の歯を守ることにつながります。

« Older Entries