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虫歯は放置するとどうなるの?
2017年11月04日
大田区池上西馬込駅最寄りの歯医者さん、ヨシダ歯科です。
今回のテーマは「虫歯を放置するとどうなるのか」です。
お口の病気というのは、残念なことにケガや身体の病気に比べて軽視されがちなのが現実です。
実際、胃や心臓が痛くなればほとんどの方がすぐ病院に行くでしょうが、
歯が痛い…つまり虫歯になっても放置してしまう方は少なくないでしょう。
しかしそれは厳禁行為…虫歯を放置することで様々な問題が起こります。
大掛かりな治療が必要になる
「治療が怖い」を理由に虫歯を放置している方は、ぜひこの事実を知っておいてください。虫歯治療というのは虫歯を放置して進行すればするほど、大きな治療が必要になってくるのです。
例えば初期段階の虫歯なら削らずに治せることもありますし、削ったとしてもその範囲はごく僅かです。
しかし進行すればより深く削る必要がありますし、進行度によっては削るだけでは治せなくなってしまいます。
神経の除去、抜歯、治療においてこうしたことが必要になってきてしまい、当然治療の痛みも辛くなるでしょう。
また、大きな治療が必要になればそれだけ通院の回数も増え、手間や出費がかさむ結果になってしまいます。
もっと痛くなる
虫歯を自覚するきっかけの大半は痛みです。最も、この時点では常に歯が痛むわけではないですし、痛みの程度としては確かに我慢できる範囲かもしれません。
しかし、放置すれば虫歯は進行してもっと痛くなってしまいます。
歯の神経付近まで進行すれば痛みは激痛となり、それも常に感じるようになって夜も眠れないほどです。
こうなると痛み止めを飲んでも効かないことが多く、辛い状態が続きます。
歯の神経が死ぬことで痛みはおさまるものの、それはそれで虫歯が一段階進行したことになってしまいます。
歯の神経が死ぬ
上記でも多少触れましたが、虫歯を放置すると進行してやがて歯の神経が死んでしまいます。最も、歯の神経が死ぬと痛みを感じなくなるためそれをプラスに考える方がいますが、
実際には歯の神経が死ぬことで様々な問題が起こります。
まず痛みという自覚症状を失うことで、今後患部に何らかの異状が起こった際に気付きにくくなることです。
さらに歯の神経が死ぬとその歯に栄養が行き届きにくくなるので、歯が脆くなってしまいます。
また神経が死んだ歯は変色し、歯としての見た目も悪くなってしまうのです。
ちなみに歯の神経付近まで虫歯が進行した場合も、治療において神経の除去が必要になることがあります。
歯を失う
歯を失う要因は歯周病だけではなく、虫歯を放置することでも最終的に歯を失います。進行した虫歯は治療しない限り治ることはなく、放置すればどんどん進行して歯をボロボロにしていきます。
そして、末期段階まで進行すれば歯は原型を失った状態になってしまいます。
ここまでの状態になると、治療しても被せ物を立てることができないので抜歯するしかなくなります。
詰め物や被せ物で処置することができない以上、
抜歯後は入れ歯やブリッジ、もしくはインプラントで対応するしかありません。
命にかかわる病気が起こる
虫歯の原因菌は歯をボロボロにしても生き続け、最終的には血液にまで入っていきます。そうなると、血管を通じて虫歯の原因菌…つまり細菌が全身に回ってしまいます。
この時、脳や心臓に細菌が回ってしまうと脳梗塞や心筋梗塞が起きる危険性があるのです。
最も、可能性としてはごく稀ですから、必ずしもそうなるというわけではありません。
しかし、こうした病気を招く危険性が生まれるのは事実であり、実際に死亡した例もあるのです。
このように「命にかかわる病気を招く」…これが虫歯を放置することの最大の怖さです。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、虫歯を放置するとどうなるのかについてまとめます。
1. 大掛かりな治療が必要になる :放置すれば症状が悪化し、それだけ辛い治療をしなければならなくなる
2. もっと痛くなる :虫歯の痛みは一定ではない。放置すれば虫歯が進行し、より痛みが激しくなる
3. 歯の神経が死ぬ :虫歯が進行すると歯の神経が死に、歯に栄養が行き届かなくなるなどの問題が起こる
4. 歯を失う :末期段階になると歯はボロボロの状態になり、被せ物も立てられず抜歯せざるを得なくなる
5. 命にかかわる病気が起こる :虫歯菌が血管から全身に回り、それが原因で脳梗塞や心筋梗塞が起こる
これら5つのことから、虫歯を放置するとどうなるのかが分かります。
虫歯は一度進行してしまうと自然に治ることはなく、治療しない限り虫歯は進行し続けます。
そもそもなぜ虫歯を放置するのか?…この理由として一般的なのが「治療の怖さ」や「手間」です。
「虫歯の治療は痛い」、「一度歯科医院に通うと長くなる」…世間ではこうしたイメージが根付いています。
しかし、治療の痛みも通院期間も虫歯を放置するほどむしろ大きなものになってしまうのです。
つまり、虫歯の放置は自身にとってマイナスの影響しかもたらさないのです。