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セラミックとはどんな治療方法で、銀歯とは何が違うのですか?
2018年03月16日
大田区池上西馬込駅最寄りの歯医者さん、ヨシダ歯科です。
今回のテーマは「セラミックの治療方法と銀歯との違い」です。
最近では、詰め物や被せ物に銀歯ではなくセラミックを希望する人が増えています。
とは言え、歯科治療は流行で行うものではないですし、
セラミックを希望するのであればセラミックの特徴をしっかりと把握しておく必要があります。
そこで、ここではセラミック治療をテーマにして銀歯との比較を交えて説明していきます。
セラミック治療とは
まずセラミック治療についてですが、これは詰め物や被せ物をセラミックにするための治療です。
以前は詰め物や被せ物の材質として銀歯が一般的でしたが、
銀歯ではなくセラミックにするのがセラミック治療です。
また、銀歯を使用中の人がセラミックに交換することも可能であり、そのケースもセラミック治療に含まれます。
審美目的を兼ねているためセラミック治療は審美歯科で行っていますが、
詰め物や被せ物として使用することから一般歯科でセラミック治療を行っている歯科医院もあります。
セラミックの銀歯との違い
セラミックと銀歯にはいくつかの違いがあります。
その違いはセラミックにとってメリットにもデメリットにもなっているため、
銀歯と比較した上でのセラミックのメリットとデメリットを挙げていきます。
2-1. 銀歯と比較してのセラミックのメリット
•審美性が高い
セラミックは天然の歯に近い白さを持っており、銀歯に比べて見た目が遥かに美しくなります。
•二次虫歯を予防できる
セラミックは歯との間に隙間が生じにくく、細菌の侵入を防げるので二次虫歯を予防しやすくなります。
•長持ちする
詰め物や被せ物としての寿命が銀歯は一般的に5年ほどですが、セラミックは10年以上使用できます。
•金属アレルギーの心配がない
セラミックの材質は陶器ですから、金属アレルギーの人でも安心して使用できます。
※メタルボンドは金属を使用しているため、このメリットは除外されます。
•歯肉の美しさも維持できる
銀歯は年数経過で金属イオンが溶け出して歯肉が変色しますが、セラミックの場合それは起こりません。
2-2. 銀歯と比較してのセラミックのデメリット
•費用が高い
セラミックは健康保険が適用されないため、銀歯に比べて費用が高くなります。
<セラミックに健康保険が適用されないのはなぜ?>
健康保険適用の基準は「健康のために必要な最低限の治療」です。
確かに詰め物や被せ物は健康のために必要な治療ですが、
見た目の美しさなどの付加価値から最低限の治療とは言えないため、健康保険が適用されないのです。
•強度の問題
セラミックの強度も決して低くはないですが、銀歯と比較すると金属である銀歯の方が強度は高いです。
<強度の高いセラミックも存在する>
セラミックにはいくつかの種類があり、中には強度の高さに優れたタイプのものもあります。
メタルボンドは金属を使用しているため、セラミックでありながら金属の強度を兼ねそろえています。
また、ジルコニアセラミックは人工ダイヤモンドのジルコニアを使用しているため高い強度を誇っています。
セラミックの種類
上記でも少し触れましたが、セラミックにはいくつかの種類があります。
現状では4つの種類があり、セラミックならではの特徴に加えてそれぞれ独自の特徴を持っています。
•オールセラミック
100%セラミックでできており、セラミックの中で最も美しいタイプです。
年数経過による劣化も起こらず変色もしないため、使用している間はずっと美しさを維持できます。
ただし他の種類のセラミックに比べて費用が高いのが欠点です。
•ハイブリッドセラミック
セラミックにレジンが混ざったタイプで、レジンならではの柔軟性があるために隣接する歯を傷つけません。
ただしレジンの影響で年数経過による変色が起こるため、審美性の高さはオールセラミックに劣ります。
費用は他の種類のセラミックに比べて安く、お手軽なセラミックとして位置づけられています。
•メタルボンド
見える部分にはセラミック、見えない部分には金属を使用している特殊なタイプです。
金属を使用している点で他のセラミックに比べて強度が高いのが特徴です。
欠点としては金属アレルギーの対象になることと、劣化によって金属が露出してしまう場合があることです。
•ジルコニアセラミック
人工ダイヤモンドのジルコニアを使用した、強度に優れた新しいタイプのセラミックです。
強度に優れた点ではメタルボンドに似ていますが、審美性の高さはジルコニアセラミックの方が上です。
欠点としては他のセラミックに比べて費用が高いことと、取り扱っている歯科医院が少ないこと
まとめ
いかがでしたか?
最後に、セラミックの治療方法と銀歯との違いについてまとめます。
1. セラミック治療とは :詰め物や被せ物をセラミックにする治療。銀歯からセラミックに交換することも可能
2. セラミックと銀歯との違い :メリットは審美性が高いなど。デメリットは費用が高いなど
3. セラミックの種類 :オールセラミック、ハイブリッドセラミック、メタルボンド、ジルコニアセラミック
これら3つのことから、セラミックの治療方法と銀歯との違いについて分かります。
審美性の高さだけが長所に思われがちなセラミックですが、
銀歯と比較すると実は機能性においても優れた特徴を持っています。
特に虫歯の再発を防げる点は大きなメリットで、将来自分の歯を守ることにつながります。